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子供の健やかな成長を促進する足と靴の話「お子さまの足の変化と骨の成長」

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皆さま、こんにちは。

2015年もいよいよ最後の月に入りました。急に寒くなりましたので、風邪が流行中のようです。親子ともども、なるべく暖かい装いで、忙しい師走に風邪などを召しませんようお気を付けください。伊勢丹浦和店でも、色々な防寒具を取り揃えております。ぜひご覧ください。

 

さて、先週の日朝さんのお話は「お子さまの足の変化と骨の成長」についての前編でした。赤ちゃんが生まれてから10歳くらいまでの足の骨の状態や、それにともなう運動能力などについてお話しいただきました。今回はその後編として、成長過程に合わせた靴の選び方などを伺ってまいります。

 

・・・赤ちゃんは生まれてから、2歳くらいでよちよち歩きをする頃まで、足の骨が完全に軟骨状態というのは、驚きでした。骨が固まる前ですから、きちんとケアしないといけないですね?

 

お子さまの成長は早いので、立ち歩きができるようになっても、自分の身体の重さを支えるだけの足の筋肉や骨はできていません。骨は軟骨状態なので、安定感が全くなく自分ではバランスが取れません。地面に垂直に立つことができにくいので、外反足や内反足など、中心に対して身体が傾いてしまう状態を引き起こしやすいのです。小さい時にこの状態が続くと、踵の骨が変形し傾いた状態で骨化してしまう危険があります。

 

・・・それは怖いですね。将来に影響が出てしまうのですね。

 

そうなのです。ですからこの時期(よちよち歩き時)の靴選びは、後々のことを考えても責任重大です。まずは、骨が健やかに育つように足を支え、地面にまっすぐに立つことをきちんとサポートしてくれる靴が必要です。具体的には、柔らかい関節を保護するために、ハイカットで足首のくびれまで深さがあるもの、ベルトなどで足にしっかりと固定され、骨の発育を守るために踵を逆V字型にホールドし支えてくれる構造が望ましいです。

 

少しでも歩きやすいように、靴底は硬すぎないもので、足指の付根あたりで曲がる屈曲性によいもの。また足指が動きやすいように、指先に少しゆとりがあるものがよいですね。よちよちしていてつまずきやすいので、巻上底などつまずきにくい構造になっているとなおよいです。

 

・・・歩き方が「よちよち」から「とことこ」になったらいかがでしょうか?

 

だいたい1歳から2歳にかけてくらいの変化になりますが、成長速度は個人差がありますので、お子さまによって時期は異なります。よちよちから、少し上手に歩けるようになると、お子さまたちは楽しくてじっとしていません。大人に比べて汗をかきやすいので、運動量が増えると汗の量も増えます。そのため、通気性や吸湿性の良い素材を選んであげてください。動きが激しくなるので、足にきちんとフィットして、脱げにくいデザインのもので。

 

その他のポイントはその前の段階と一緒で、踵をしっかりとホールドしてくれ、足に固定をしてくれるベルトや紐などがあり、靴底の屈曲性が良く足の付け根のところで曲がり、つま先に多少のゆとりのあるものというのは同様です。

 

・・・走り始めたらいかがでしょうか?

 

「とことこ」の次は走るようになりますね。年齢的には、早い子では2歳ぐらいで走り始めるお子さまもいらっしゃいます。色々とできることが増えてきて、自意識も強くなってきますので、なんでも自分でやってみたがる時期です。靴の着脱も、お子さまが自分で簡単にできるように、マジックテープのベルトなどの靴にしてあげると頑張って脱ぎ履きをしてくれるでしょう。ちゃんとできたらほめてあげ、きちんと履けているのかを大人の目でチェックしてあげましょう。上手に履くことができず、踵を踏んでいたり、紐やベルトがゆるくなっていたりすると、足が靴の中で動いてしまってよくありません。

 

・・・その後の成長段階ではいかがでしょうか?

 

お子さまの足が軟骨状態から、完全に骨化するまでは先週もお話しましたように10歳ぐらいまでかかります。

土踏まずなどの足のアーチは3歳ぐらいから形成され、一般的には4歳から7歳ぐらいまでに、基本的な歩く・走る・飛ぶなどの動作ができるようになり、その時期には、子供の足から大人の足へと骨も急速に発達していきます。

 

運動量が激しくなると、靴も傷みやすくなり、傷んだ靴を履き続けていると足に負担がかかってきます。靴が傷んでいないかチェックしてあげてください。また運動量が増えて汗をかきやすいので、蒸れにくく通気性がよく、衛生的な素材を選んであげ、こまめに洗って清潔な状態を保つようにしてください。

 

紐やベルトできちんと固定してあることや、踵をホールドする構造、屈曲性の良い靴底、つま先の余裕などは同様ですが、目的が「激しい運動に耐えられるように」に変わってきています。

 

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このように、成長過程に合わせた靴を選ぶことは、将来の健康な足のためにも、とても重要なことだということがおわかりいただけましたでしょうか?

 

・・・なるほど、よくわかりました。ありがとうございます。

 

次回の更新は、12月9日(水)の予定です。どうぞご期待ください。

 

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