皆さま、こんにちは。
2015年もいよいよ明日まで。慌ただしい年末ですが、ひとときこちらのブログにもお付き合いください。
さて、先週の日朝さんのお話は、これまでのおさらいとして、皆さまの関心の高かった足の不具合のうち「内反小趾」の症状や原因、対処法などについてでした。今回も復習の第四弾として「外反足」について伺ってまいります。
・・・では、今回も簡単に「外反足」の状態について教えてください。
「外反足」とは、足の踵(かかと)部分の軸が、身体の中心線から内側に倒れ込んでしまった状態です。体重圧が足裏の内側にかかるので、真後ろから見る踵骨の中心が、カタカナの「ハ」の字のようになっています。
こちらは6歳のお子さまの症例です。足の軸と踵の軸が垂直になっているのが正常な状態なのですが、内側に入ってしまっているのがわかりますね。
・・・どのような症状が出ますか?
骨が曲がってしまっているので、足裏の接地面が内側だけになり、体重圧がそこに集中します。そのため、足首や膝の負担が大きいので、疲れやすくなります。小さいお子さまの場合、骨が柔らかいので痛みは出にくいのですが、疲れやすいので、すぐに抱っこやおんぶをねだる時は「外反足」を疑ってみてください。
また、倒れ方がひどい場合は、足裏のアーチが低下し、土踏まずがなくなったようなぺったりとした状態になる「外反偏平足」になって、歩いたり走ったりの衝撃吸収力が落ちてしまいます。足首や膝の痛みだけでなく、足指の関節や骨頭に痛みが出てしまうこともあります。
・・・どうしてこのようなことになるのでしょうか?
人間の足は、もともと内側に倒れやすい構造で、靭帯や筋肉の力によってバランスを保っています。そのバランスが崩れると「外反足」になりやすいのです。理由はいくつかあるのですが、一つは足の靭帯や筋肉が弱いことです。小さいお子さまに「外反足」の傾向が多く見られるのは、靭帯や筋肉が未発達なので、自分の体重を支えきれないためです。大人の方でも、運動が苦手で普段からあまり運動をされない方や、遺伝的に関節が他の人よりも柔らかい場合なども同様です。
また、小さい時から、足に合わない靴や、足全体をしっかりと支えてくれる機能のついていない靴などを履いて育った場合にも、症状が出る場合があります。
・・・「外反足」にならないためには、普段どのようなことに気をつければよいですか?
まだ小さいお子さまは、ご自分でご自分の体重を支えることが難しいので、ハイカットなどの足首までが固定される靴を選んであげてください。足がぐらぐらしないように、マジックベルトなどできちんと留められる靴がよいですね。
少し成長されても、症状が顕著な場合は、靴底のアーチを補強するものを入れて、足裏のアーチが戻るようにし、踵をホールドしてくれるヒールカウンターのしっかりした靴を履きましょう。
一日の中で一番長い時間履く靴や、激しい運動をする時に履く靴は、ヒールカウンターがしっかりしていて、靴底の屈曲性の良い靴を選び、忘れてはいけないのは、それをきちんと足が中で動かないように正しく履くことです。
今日の内容はおさらいでしたが、6月3日のブログにも「外反足」について書きましたので、そちらも合わせてご覧ください。何か足に関する心配ごとやご相談があれば、伊勢丹浦和店子供雑貨のシューカウンセラーにお気軽にお問い合わせください。
・・・ありがとうございました。
今回は、今年最後のブログです。この1年間、ご愛顧いただき誠にありがとうございます。
次回は、1月6日(水)の予定です。新しい年も、どうぞよろしくお願いいたします。
皆さま、良い年末年始をお迎えください。
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