皆さま、新年あけましておめでとうございます。
本年も「子供の健やかな成長を促進する足と靴の話」をご愛顧いただけますよう、よろしくお願いいたします。
さて、先週の日朝さんのお話は、これまでのおさらいとして、皆さまの関心の高かった足の不具合のうち「外反足」の症状や原因、対処法などについてのお話でした。今回も復習の第五弾として「ハンマートゥ」について伺ってまいります。
・・・では、今回は新年最初のブログになります。「ハンマートゥ」について教えてください。
「ハンマートゥ」とは、文字通り足の指が、不自然に金づち(ハンマー)のような形に変形した状態のことをいいます。他の不具合の症状と同様に、不自然な形になっているのは、やはり足や身体にはよくないことです。足指が曲がっているので、爪もまっすぐに伸びないことがあります。
こちらは4歳のお子さまの症例です。足指が曲がってしまっているのが、おわかりになりますでしょうか?本人は、まだ骨が柔らかく痛みがないので、気が付きにくいのですが、成長期のお子さまが、足が成長しているのに、サイズが小さい靴を履き続けていて、足指が曲がってしまっているようなケースがよく見られます。学校の行き帰りに履いている靴ならまだしも、校内で長い間履いている靴がサイズに合っているかどうかなどは、なかなか確認しにくいですよね。この時期は、お子さまの足をよく見て、異変に気が付いてあげてください。
・・・原因はどんなことでしょうか?
さきほど申し上げたような、自分の足のサイズよりも小さい靴を履いていたり、大人の方の場合はヒールのある先の細い靴などは、足の指が窮屈なので、靴の中で折れ曲がったような状態になり、その状態が長く続くとそのまま戻らなくなってしまいます。
また、これもお子さまにありがちなのですが、すぐに大きくなるからと大きめの靴を履かせ続けているのもよくありません。運動などをする度に、足が靴の中で動いてしまい足指を圧迫し、靴が脱げないように足指を曲げて靴の中で踏ん張ってしまうので、こちらも曲がったままの癖がついてしまいます。大きすぎても、小さすぎてもダメです。
サイズが合っていても、かかとを踏んだり、靴ひもやマジックテープをゆるくしていたりと、正しく靴が履けていないと、それも原因になるので、注意しないといけません。
・・・骨がしっかり固まっている大人の場合はどんな症状が出ますか?
ハンマートゥは、足が縮こまった状態なので、足裏全体で運動の衝撃を受ける際に、足指本来の機能を果たしません。指で踏ん張れないので、足指の付根の足裏部分が代わり、その部分に角質がたまってタコができ、ひどくなると痛くなります。曲がった指の出っ張った部分にもタコができ、その状態のまま元に戻らなくなって痛みが出てきます。
・・・「ハンマートゥ」にならないために、気をつけることはありますか?
他の不具合の例とも重なりますが、やはりサイズや足型に合った靴を選ぶことです。お子さまは成長が早いので、こまめにチェックをして、足指がきちんと健康に伸びているか確認してください。異変があれば、まず靴を確認し、それが問題なければ、きちんと履けているかも見てあげてください。なるべく足の負担をなくしてあげることです。用途に合った靴選びも大切です。
・・・ありがとうございました。
今回は総集編のおさらいですが、5月27日のブログにも「ハンマートゥ」について書きましたので、そちらもぜひご参照ください。ご不明点などありましたら、店頭のシューカウンセラーにお気軽にご相談ください。
次回は、1月13日(水)の予定です。どうぞご期待ください。
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